かしこの干菓子は、日本古来より讃岐地方(現在の香川県)で生産されている和三盆糖という砂糖からつくられます。
讃岐三白*のひとつ、和三盆。
江戸時代にはじめて国産の白砂糖としてつくられた砂糖です。
独特の風味があり、ふんわりとした口どけのよさ、淡白さが特長です。
竹蔗と呼ばれるあまり背の高くないサトウキビを原料とし、収穫から砂糖として精製されるまで、全ての作業を今日でもひとつひとつ手作業で行っている希少品です。
南国の唐黍とは異なり、讃岐の温暖な気候の中で育てられる竹蔗は、ゆっくりと養分をその茎に蓄えるため、やわらかな甘さとなるのだそうです。
また、カルシウムや鉄分などのミネラルも含まれています。
*江戸時代中期以降に高松藩(現在の香川県)で生産された砂糖・綿・塩の三品のこと。その色合いから讃岐三白と呼ばれるようになったとされ、三白は砂糖の代わりに米が入る場合もあるようです。