和三盆と黒糖のみでつくる小さな干菓子
讃岐三白のひとつに数えられる、和三盆。
江戸時代に日本ではじめてつくられた淡雪のような砂糖です。
今でも四国の地で、手作業でつくられる希少品です。
そして江戸時代に生まれた古い御菓子司の蔵で、静かに眠っていた菓子木型。その昔、名もなきアーティストが丁寧に刻んだ美しく繊細な意匠。
今、和三盆と百余年の眠りから覚めた木型とが出会い、小さなお菓子となって生まれ変わりました。
貝 - それは、かしこの小さなお菓子です。
美しい貝のかたちをはじめて目にしたとき、思い浮かんだのは、瀬戸内海に浮かぶ豊かな自然と躍動感あふれる現代アートとがみごとに調和した直島の景色でした。
ですから、和三盆の中でも香川県産の色白な和三盆を素材として選びました。
より自然な貝を表現できるよう、アクセントに沖縄産の黒糖を使いました。
無垢な自然にふさわしいお菓子に仕上げたくて、落雁や干菓子によく使われる澱粉類のつなぎを使わないことに決めました。お菓子としてだけでなく、紅茶やコーヒーに溶かしても美味しくお召し上がりいただけます。
お菓子を包む素材も、昔ながらの無漂白な紙や紐などを選びました。
お菓子を贈ることは、心を伝えること。
あなたの想いの深さを伝えるお手伝いができるお菓子でありますように。
それが、かしこの貝の願いです。